2015年06月17日

武田のブログ



ちまたで「断捨離」という言葉がもてはやされています。
会社でも、捨てるに捨てられないものが多くて、結構この考え方、重宝していますが、本屋さんで面白い本を見つけました。

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「もたない男」 中崎タツヤ著  
新潮文庫刊 2015年発行  550円+税



人気漫画「じみへん」作者の書いた本です。
この方の本を読んだ後に漫画も読んでみたくなりました。でもファンには絶対ならないでしょう。なぜって、この人の考え方、とってもくだらないから。(笑)

とにかく、かたっぱしからモノを捨てまくるという内容です。パソコン、携帯電話などの文明の利器は言うに及ばず、取扱説明書、アルバム、母親からの手紙さえも。


ここまでは理解可能領域。究極のシンプル好きです。しかし、この後がどうも違います。

例えばオートバイの車輪についている泥除けが邪魔で外した後、雨の日に運転したら泥だらけになってしまい、初めて泥除けの必要性に気づきます。でも、それなら雨の日に運転しなければいいじゃないかとそのままにしておく。

またある時は、ボールペンのインクが減って黒い分が短くなっているのに、ペン自体の長さが変わらないことに我慢がならない。だからインクが減るたびにボールペンを短く切っていく。

完全に病気です。


著者の自己分析によると、人一倍物欲が強いが、所有欲は人一倍弱いタイプのようです。自己弁護ですよね。違和感はあります。行動が異常ですから。

でも、唯一納得した見解があります。モノへの執着はすなわち依存の表れだということ。

日本人の土地に対する執着は、依存を生み、所有する敷地があたかも自分そのものに思えて、他人に足を踏み込まれる不快感はやがて境界紛争問題に発展します。

また、ブランド品で着飾る自分も「拡大した自分」の一種で、強烈な安心感は同時に強烈な不安を生み出すといいます。

これでなぜ著者に共感が持てなかったのかが解明しました。

つまり、異常なスッキリ病の著者と、ゴミ屋敷の住人は一見して真逆の人種ですが、実は捨てる捨てないも、持つも持たないも、いずれも脅迫観念という意味では表裏一体、同一人種だったということなのです。理解できるはずがありません。

そんなわけで啓発はほとんど受けなかった本ですが、最近読んだ本の中では結構秀逸だったような気がします。強迫観念の中で揺れ動いていた自分がまともだったと気付かせてくれたからです。「クスリ」になる本なんてそうそうありませんよね。

それではみなさん、「フォースとともにあらんことを!」(映画:「スターウォーズ」より)




今回更新日は、平成27年6月17日
次回予定日は、平成27年8月12日





posted by YORKBELLスタッフ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフブログ
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